ブリュッセル・ジュドバル広場蚤の市でジオーラモ風おじさんに言われた金言

ブリュッセルのマーケットでの出来事です。

大した内容ではないのですが、私にとってはこのヨーロッパ旅行で一番印象に残る出来事だったので書き残しておきたいと思います。

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ブリュッセルで2日目、朝イチでジュドバル広場の蚤の市に行きました。

完全に曇っていて、厚手のダッフルコートを着ていましたがそれでも十分に寒い天気でした。

↓↓その日の私の服装と、ブリュッセルの曇り空
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霧雨も降ったりやんだりしていて、何より強風でした。

市場はアンティークの食器や時計や、謎の白黒の家族写真(おそらく一般家庭の50年以上前のもの)まで売っていたり、見ていてとっても楽しかったんです。

寒さに耐えながら夢中で商品を物色していると、ジオーラモ風のおじさんに話しかけられました。

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市場でお店を出している人ではなく、ただのお客さんのようでした。

私は英語があまりできませんし、ヨーロッパの英語圏でない国の人の英語もやはり訛っているので、おじさんの英語はちゃんと聞き取れませんでしたが…

以下は私の脳内変換を含む会話内容です。

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おじさん:どうしたの寒そうにして

私:寒いです

おじさん:そんな風に(肩を丸めるジェスチャーをしながら)歩いてちゃだめだよ。こうしなきゃ(と胸を張る)

私:(笑いながら胸を張ってみる)

おじさん:そうだよ、good good! 今日は寒いけど、昨日はもっと寒かったし、雨が降ってないだけましだよ。そんな顔して歩いてちゃだめだよ

私:そうですね。ありがとうございます

おじさん:どこから来たの?日本?

私:はい、日本人です

おじさん:そうなんだね。キミコ、ヤスコ、ミキ…(みたいな感じで、日本人女性の名前を並べ始める。おそらく知り合いの日本人がたくさんいると言いたかった模様)

私:みんな女性ですね。笑

おじさん:今からグランプラスでランチをするんだ。女性2人と一緒に。グランプラス分かる?

私:あぁ、分かります。グランプラスはこの後行こうと思ってたんです

おじさん:今から?

私:まだこの市場を見終わっていないので、全部見た後に行きます

おじさん:あぁそうなんだね。じゃあまた後でね

私:ありがとうございます。さようなら

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こんな感じで1,2分立ち話をしました。

社交辞令的にお互い「see you later」とは言いましたが、このあとこのおじさんには遭遇していません。

かなり脳内変換が入っているので、実際にジオーラモ風おじさんが言ったことと相違があるかもしれませんが…

日本人好きなおじさんのナンパだったのか、観光客を相手に悪いことをしようとしたのか(そうは見えなかったけど)、単純に私が寒そうにしてたのが気になったのかは分かりませんが…

昨日よりはまだ暖かい、

雨が降ってないだけましだし、

そんなに背中を丸めて寒そうな顔してあるいてちゃだめだよ!

という言葉が不思議と胸に沁みました。

29歳になって彼氏もおらず、周りの友達が結婚して子供を産んでいる姿を見ると、焦りから嫉妬をして結果的に自己嫌悪に陥ったり、私のメンタルはボロボロでした。

でもまぁ健康に生きているわけだし、一応ちゃんと職もあるわけだし、不幸オーラを漂わせて生きてちゃだめだなぁと。

それこそ本当に不幸になっちゃいます。

私はただ普通に骨董市に没頭していただけでしたが、おじさんの目には見るに堪えない凍えたオーラを出した東洋人に見えたのかもしれません。

↓↓蚤の市が寒すぎて逃げ込んだカフェ
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↓↓カフェで飲んだホットチョコレート(左に見切れているのは、蚤の市で買ったタンタンの絵本)
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数年前から「あぁ結婚したいし子供もほしい、でも何で私だけ愛されないの?何で私だけひとりぼっち?」と思いながら生きていたことは否定できません。

(こうやって、堂々と文章にしてしまうとさらに自分が惨めになりますが)

自分は平静を装ってるつもりでも、そんな悲壮感溢れたオーラが出ていたのかもしれません。

前向きに、今を楽しんで生きなきゃなぁと気づかされました。

今楽しそうな人、今幸せを感じている人

今つまらなさそうな人、今不幸そうな人

前者はこれからもなんだかんだ幸せに生きていそうですが、反対に後者はこれから先もなんだかんだ文句を言いながら不幸に生きていきそうな気がします。

だめだーーーーー私、前者になるんだ!!!!!!!このままじゃだめだ!!!!!!

と思った、ブリュッセルのジュドバル広場での出来事でした。

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