私は2歳の頃にアトピーを発症したらしい。
高校最後の年には全身がじゅくじゅくになるほど悪化し、しばらく学校にいけなかったぐらい。
その後は緩やかに良くなって、18歳から32歳ごろまでは「うっすらアトピー」ぐらいで過ごせていた。
生活が乱れると悪化していたけど、お酒も飲んだしメイクもしてた。
それが突然、32歳の夏に悪化。今に至ります。
アトピーが悪化してから一年弱経った頃、第一子の妊娠が分かりました。
その子が生まれて約4ヶ月。
乳児性湿疹と思われる湿疹が顔や胸にできたり、脂漏性湿疹と見られる症状が頭皮に出ている娘。
皮膚科でもらった薬を塗ったり、赤ちゃん用の保湿剤をこまめに塗ってみたところ、何となくマシになってきているように思います。
初めて皮膚科に娘を連れて行ったとき、私がアトピーなので娘も発症しないか心配していることを先生に伝えると、
親がアトピーであれば子どもがアトピーになる確率は高くなるが、まめに保湿をしておけば発症リスクは下げられると研究結果が出ている
と教えてもらいました。
多分これかな?
国立成育医療研究センター生体防御系内科部アレルギー科医長の大矢幸弘氏らの研究で、新生児期からの保湿剤の塗布によってアトピー性皮膚炎の発症リスクが3割以上低下したことが明らかになりました(2014年、Journal of Allergy and Clinical Immunology誌に発表
それからまめに娘に保湿剤を塗ってあげるようにしています。
今のところ大きな問題はなさそうだけど、まだ4ヶ月。
これからどうなるか分かりません。
娘の顔に少しでも湿疹ができているのを発見すると、「私のアトピーが遺伝したんじゃないか」と絶望的な気持ちになります。
私が経験したような辛い思いを娘がするかもしれない…そう考えるだけで、胸が押しつぶされそうになります。
そんな時私は、小中高校生の時、アトピーが悪化して母親に悪態をついていた自分を思い出します。
「なんでこんな身体に産んだの?」
「アトピーじゃないお母さんに、私の気持ちなんて分からない」
「こんなんなら生まれてこなきゃよかった」
こんな類のことを、何度も言った気がする。
いろんな病院に入院して、
毎日3食グリーンスムージー作ってくれたり、
断食道場みたいなところに行った時には、付き添いの母も私だけ断食するのはかわいそうだと言って4日間の断食を一緒にしてくれたり、
毎日寝る前に全身を掻かないようにサラシでぐるぐる巻きにしてくれたり、
裕福ではなかったのに総額数百万いってるはずのありとあらゆる民間療法の治療費、
死んでしまいたいとまで言う娘の姿。
今になって思うと、実は私よりお母さんの方が辛かったかもしれない。
そんな母の想いに気付けたのは、私が母になったから。娘のおかげです。
これからもずっと、娘が1歳になっても、2歳になっても、大人になっても、私はずっと娘に肌のトラブルが出るたびに「私のアトピーが遺伝したんじゃないか」と死ぬほど気を揉むのだと思う。
自分のアトピーが悪化しても構わない。私はこのままでもいい。
どうか娘にアトピーが遺伝しませんように。